子供の頃は、近くに必ずと言っていいほどあったお店。
野菜、果物、鮮魚、生活用品、お酒、タバコ、お惣菜、缶詰類、お菓子、アイス...この小さなスペースで生活に必要なものが揃ってしまうのです。地域にとっては大切な大切なお店。時代の流れでスーパーができ、デパートもでき、車社会になり、郊外に大型店ができた。品揃えも豊富で値段も安く、地域にあったお店がどんどん辞めていったのです。道路沿いにあるため車を止める場所もなく、近所の人が買い物に行く程度です。でも、お年寄りや近所の人にとっては大切なお店なのです。
時代に合ってないと思われますが、ここでしか見れない光景があるのです。毎日、たくさんのお客さんが来てはレジの周りに座り、買い物をした後に世間話しをしているのです。お年寄りにとっては唯一楽しみな場所。お店の母ちゃんの人柄だからかも知れないけど、今も変わらずに休むことなく毎日営業しています。母ちゃんにとっては仕事だと思ってないんだよね。当たり前だと思ってお店をやっているのだと思います。
実家の近所にも同じようなお店がありました。小さな頃、母親の買い物を頼まれおつかいに行くと時々アイスクリームやお菓子をもらったのですよ。褒められて。嬉しかったものです。
このお店の母ちゃんも同じ。今日は集金で寄ったのですが、たまに缶コーヒーやアイスをくれるんですよ。何も買い物もしてないのに^^;でも、行くと必ず世間話しをします。母ちゃんだけが持っているいろんな話しがあるからです。貴重な話しなんですよ。店を辞めることなく今も変わらずに営業している。朝早くから奥の調理場でお惣菜を作りお店に並べる。母ちゃんは言う『家のは美味しいんだよ!!』
大型スーパーやコンビニにも勝てないものが、このお店にはあるのです。こういうお店こそが、今の時代に必要なお店だと思う。
Posted by chinmi038 at 16:44│
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